全国チェーンの呉服屋の店長です。仕事辞めたいけど辞められない。

 

全国チェーンの呉服屋の店長職を辞めたくなりました。
私の同期は40人ほど入社しましたが、その中で店長になったのは私が一番早かったです。
入社1年10か月の速さで誰よりも早く店長になったのは、私が優秀だったからではなく、店長が辞めたからです。

 

私の配属されたお店は成績が悪く、常に直属の上司や事業部長から店長は叱責されていました。
私が入社して2か月で店長は辞めてしまいました。
毎日のように怒られながら辞めて行く店長を見て大変な会社に入ったと、呉服屋のこともさっぱりわからないしと思っていました。

 

新しい店長が転勤してきて、業績を上げようと頑張りました。
私も少し仕事になれセールスレディたちと一緒に頑張りました。
しかし一年経っても成績は上がらず、また店長は淋しく退職しました。

 

そして誰もこの呉服屋の店長の成り手が居なくなって、店長にされてしまいました。
呉服屋の店長になってみてその責任と重圧を初めて知りました。
店長の苦労は分かるつもりでいましたが、想像するのと実際その職に就くのは違うものです。

 

半年頑張って呉服屋の成績が良くなってきました。
また3ヵ月したら格好がつく成績になって辞めることを考えました。

 

呉服の販売、店長など私の柄ではないのです。
店長は10人ほどのセールスレディと営業マンを率いる親分肌の人が向いているのです。
私は物静かな方で周りの他の店長のように、エイエイオーのタイプではなく違和感がいつもありました。

 

辞表を出したら事業部長と部長が止めに来ました。
「辞めます」とはっきり言ったら、「それなら店は閉鎖するしかない」と事業部長がぽつんと言いました。
この店を任せるのはお前しかいないと言うのです。

 

お世辞はともかく弱りました。
私が辞めれば、呉服屋を閉める。
セールスレディや事務員は職が無くなります。

 

お客様のびっくりして悲しむ顔が浮かびます。
呉服を仕立てをしてくれていた縫子さんも仕事がなくなります。

 

仕方なく辞表を撤回しました。
辞めたいと言いながら、店長としてやりがいも何処かに感じていたのかもしれません。
今は全国200店舗の呉服屋の中で10位以内の成績を上げて、本社に表彰されるように頑張っています。

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